強迫性障害

 

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強迫性障害とは

ある考えや行動にとらわれ、どうしてもそれを振り払えず、日常生活に支障をきたす病気です。強迫症状には、「強迫思考」と「強迫行為」の二種類があります。強迫思考は常同的な形で繰り返し心に浮かぶ観念や感情、衝動で、強迫行為は常同的、定型化され繰り返される行動です。

不安の強まりによって発症し、うつ病や不安障害などの別の病気と併発することもあります。

こころの病気であることに気づかない人も多いのですが、治療によって改善する病気です。「せずにはいられない」「考えずにはいらない」ことでつらくなったときには、我慢なさらずにご相談ください。

 

症状

  • 不潔に関する強迫症状
    汚れが気になり手や体などを何度も洗わないと気が済みません。電車のつり革やドアノブを手で触れることができないこともあります。
  • 確認に関する強迫症状
    家の鍵や戸締まり、火の不始末、ガスの元栓などが気になり何度も確認します。
  • 加害に関する強迫症状
    人に危害を加えるないし加えたのではないかという恐れが繰り返し生じます。運転中に人を轢いてしまったのではないかと心配になり、戻って確認するなどの行為がみられます。
  • 疾病に関する強迫症状
    重い病気や不治の病にかかってしまう、かかってしまったのではないかと恐れます。がんやHIVの感染を心配します。恐れるような身体疾患に実際には罹患していないこともある程度は理解していますが、疾病への恐れが繰り返し浮かんできます。
  • 縁起に関する強迫症状
    服を着る順番など特定の行為を行わないと悪いことが起きるのではないかと不安になります。特定の行為を行うと悪いことが起きのではないかと不安になり、特定の行為を避ける場合もあります。不吉な数や文字があり、それらを避けようとすることもあります。
  • 完全に関する強迫症状
    ものの順序や対称性などにこだわり、しかるべき場所に位置していないと不安を感じます。物事を行う際にも特定の順序を守らないと不安になり、うまくいかないと最初から何度もやり直します。

 

治療について

薬物療法と行動療法の2つを中心に治療していきます。

薬物療法

まず抗うつ薬で状態を安定させて、認知行動療法を併用するのが一般的です。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)に効果が認められます。セロトニン再取り込み阻害作用が強い三環系抗うつ薬のクロミプラミンも同じように効果が得られます。

行動療法

「曝露反応妨害法」が代表的な治療法です。行動療法は、恐れている状況に留まる曝露と強迫行為をしない反応抑止が原則となっています。薬物療法と同等の効果があるとされています。例えば、汚いと思うものをさわって手を洗わずに我慢する、留守宅が心配でも鍵をかけて外出し、施錠を確認するために戻らずに我慢する、などです。

精神療法

何らかの心的葛藤との関連が見いだされる場合には、感情発散などを精神療法の中で行うことで症状緩和を期待できます。